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6−2−2 ほたてけたびき網漁業における操業効率化のための船型、装置
【1】開発要件
ヒアリング調査(E漁業協同組合、F漁業協同組合)の結果、及び現地視察の結果を踏まえて開発要件を整理する。
開発要件のポイント
・積載量の増加が図られること(漁獲物単位当たりの操業コストの圧縮・費用対効果向上のため)
・船上選別能力の拡充(この機能の導入により、予想される積載漁獲物の増加による乗組員数の増加を抑え、人件費を圧縮することによって操業コストを抑え、効率化を図る)
・動力源の簡素化(主動力源は油圧のみで、発電は油圧駆動発電機による)
【2】開発に当たっての諸課題
上記の開発要件により船型の試設計を行う場合、船型は大型化は避けられない。ほたてけたびき網漁業は、正確には漁業法(第66条第2項)により小型機船底びき網漁業として規定され、総トン数15トン未満の動力漁船によることとなっている。
従って、船型開発を行った結果が実現されるためには、法律改正が必要となるが、その可否は別として、北海道における漁船建造の有望なマーケットであるこの漁業種類の今後を見据えて、技術開発の観点から本件開発を試みることする。

 

 

 

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